配管の保温は、熱損失の削減と表面結露の防止という2つの目的を同時に満たす必要があります。冷温水配管では結露防止が主目的になり、独立気泡のEPDM発泡体を密着させて施工することが最も確実な方法です。
「保温」は熱を逃がさないこと、「保冷」は外から熱を入れないことですが、施工上の考え方は ほぼ同じです。現場で異なるのは結露のリスクです。冷水・冷媒配管では、保温材の表面温度が 露点を下回ると結露し、そのまま漏水・カビ・腐食につながります。
| 配管の種類 | 主な目的 | 選定のポイント |
|---|---|---|
| 給湯管・温水配管 | 熱損失の削減、やけど防止 | 断熱厚さの確保、表面温度の低減 |
| 冷温水配管・冷水管 | 結露防止、冷熱の保持 | 独立気泡+防湿層、継ぎ目の気密 |
| 冷媒配管(エアコン) | 結露防止、効率維持 | しなやかさと密着、曲部の追従 |
| 排水管(低温) | 結露防止、凍結防止 | 外面結露と凍結の両方を考慮 |
結露は「表面温度 < その場所の露点温度」になったときに発生します。対策は2つだけで、 ①表面温度を露点より高く保つ(=断熱厚さを確保する)、②管と保温材のすき間を作らない (=密着と気密)です。どちらか一方だけでは不十分で、特にすき間からの外気侵入は 保温材の内部結露を招きます。
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 保温材の表面に結露 | 厚さ不足、気泡構造が連続気泡、外気の侵入 | 独立気泡を選び、厚さを再計算 |
| 継ぎ目から水滴 | 接着・テープ処理の不足 | 専用接着剤で密閉し、テープで固定 |
| 支持部まわりが濡れる | 支持金物による熱橋 | 支持部にも断熱を入れる |
| 数年で保温材がへたり | 圧縮永久ひずみ、紫外線劣化 | 密度と耐候性を上げる/保護被覆を追加 |
| 内部結露・カビ | すき間からの湿気侵入、防湿層の破れ | 密着施工と防湿層の連続化 |
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